世代間のギャップ(2019年1月号)

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

先日タウン通信主催の「老後の不安スッキリセミナー」で在宅医療についてお話しする機会を頂きました。タウン通信の読者の方に会え、大変盛況に終わり、貴重な機会でした。

その際に佐藤愛子さんの話題の著書『九十歳。何がめでたい』を紹介いたしました。これは患者さんに紹介された本で、診療の度に「生きていたって、何が楽しいのよ。歳だから」とお話しされており、「先生、本を読んでみなさいよ。面白いわよ」と言われて読んでみたものです。

その中では、歳をとって耳が聴こえづらくなり、足腰が弱くなり、自転車が最近スッと近づいてくることがわからない、だけど轢きそうになった相手に上手く説明できなかったエピソードや最近は情報収集にスマートフォンが若者には有効であるけれども、ご年配の人には何のことだかよくわからないなど書かれていました。

以前、スマートフォンの遠隔操作で熱中症管理ができるという話をこの欄で書きましたが、ある患者さんから「機械で管理されることは嫌だ」と言われ、私としても苦笑いしたことがあります。

日頃の診療は医師と患者という関係ではありますが、基本は人と人との付き合いです。こういったジェネレーションギャップを理解しながら、皆に受け入れられる医療を今年も提供したいと思います。

(タウン通信1月号本文より)

Dr.matsubara2019-01

(タウン通信1月号誌面)