酷暑

暑中お見舞い申し上げます。今年の夏は大変暑く、私も熱中症対策に帽子を被り、夏山用の紫外線カットの長袖を着て、首には扇風機を着けて往診をしていました。職員が私の後ろ姿を撮ってくれた写真では、まるで野球の監督を彷彿させる格好となっていました。

しかし、これほど対策をしていても、冷房が苦手なご年配の方のお部屋に入ると目の前がクラクラするくらいの暑さに見舞われることがあります。冷房を入れないため、患者さん自身、ぐったりと寝込み、食欲がない状態に陥っています。ひどいケースでは、脱水症になっている方、脱水症から全身の状態が崩れ誤嚥性肺炎から来る痰によって呼吸不全になっている方、腎臓に行く血液が不足して尿が出ない方、脱水症を押して動いたために胸が痛くなり、急性心筋梗塞を発症した方―など、全患者さんのうち1割ほどが、点滴治療や集中治療を必要としていました。例年にないぐらい、当院のスタッフ全員がフル稼働している状況でした。

我々の役割はもちろん疾患に対して加療をすることなのですが、こういった災害的な暑さのときに、持続可能な在宅療養をするための生活指導や支援も求められていると思っています。

代表的なところではエアコンなどでの室温管理の徹底がありますが、そのほか、動けなくなった方々に生活の援助を行えるように排泄を介助するヘルパーを導入したり、点滴加療を強化するために訪問看護師を紹介するなど、患者・家族と介護サービスを速やかにつないでいくことが重要です。

在宅医療は基本は全疾患が対象です。介護と医療の連携を理解しながら、どんな状況でも可能な限り在宅療養で過ごすことができるようにすることが使命です。

(タウン通信2019.09.04号より)

2019-09Dr.Matsubara