2023年9月16日、23日、30日(土)のラジオ在宅NOWの放送のご案内です。
2023年9月のテーマは「多い?少ない? 在宅看取り率について(2)」です。
多い?少ない? 在宅看取り率について(2)
自分のクリニックの在宅看取り率は平均94%と言う高い数字がでています。この原因は、当院では在宅医療に関わる患者様にたいして、初診時に8項目の質問の記載したアンケートをとらせていただています。
最後の質問には「人生の最後を過ごしたい場所」と言う質問を記載しています。これ以外でも、通常の病院では聞かれないような趣向的な質問もお聞きすることで、終末期の患者さんを詳しく知ることにしています。
また、医師の私と出会って豊かな人生をおくっていただきたいと言う思いもあります。私が勤務医から離れ、現在の在宅医療の医師になった際に思ったことは「人の心の大切さ」です。
患者さんの家に行くと、患者さんの家の家具や写真などを見ても「あ、この方はこういうものが好きなんだ」など見つけることもあります。患者さんと「この家具はどこどこの?」なんて、医療以外の会話することも信頼関係を構築する大事なことだと思っています。
心を許すことはお互い(医師・患者様)にとっても大事なことです。自宅で終末期を迎えたいと良いと言う割合が多いことは、日本財団の人生の最期の迎え方に関する全国調査結果にも記載されています。
人生の最期を迎えたい場所「自宅」58.8%、
避けたい場所「子の家」42.1%、「介護施設」34.4%人生の最期の迎え方に関する全国調査結果より
肺気腫のため、ある方が亡くなる前に「先生のところで診てもらうと結局、費用も一番安いのだよね」と言われたことがあります。生きる上でお金は無視できないのは事実です。
一人のかかりつけ医が幅広い診療ができれば、患者さんにとっても余計な負担が少なくなると思います。そういうった点で医師も常に日頃の勉強も必要だと思います。
(音声でお聞きになる方は下記のラジオを聴取ください)
icon-external-link 「多い?少ない? 在宅看取り率について(2)」2023年9月(後半)の放送
icon-external-link『ラジオ在宅NOW』FM西東京 ラジオライブラリー
この番組は、当院の院長 松原清二が日頃医療の現場で感じることを話し、在宅医療に対しての理解をより深めて頂く番組となります。第一週と第三週に本放送、その他の週は再放送をお送りします。
icon-microphone 放送日
2023年9月16日、23日、30日(土)放送分 | FM西東京 84.2MHz