病診連携懇話会(在宅診療NOW 2024年3月)

病診連携懇話会(在宅医療NOW 2024年3月)

先日、とある基幹病院で診療所や病院との懇親会がありました。退院した患者さんの件で、主治医の先生と話をしたく、これは良い機会だと思い、出席しました。

患者さんは血液の癌の方で、抗がん剤治療は効果があるものの、副作用がつらく、自宅で最期を過ごしたいという方でしたが、ご自宅では新たに麻痺症状が出てきたため、新たな脳転移発症の可能性を含め、精査加療目的に再入院を依頼しました。

懇親会で病院の主治医と直接話をしてみると、当初は抗がん剤治療も行わずに自宅での看取りを含めて考えていましたが、再入院直後は患者さん自身の治療への希望がぶれ、再度の抗がん剤治療に至るまでに苦労があったことなどを聞けました。

まつばらホームクリニック院長 松原清二
理事長 松原 清二

それに対しこちらからは、在宅医の考えとして、抗がん剤は以前奏功しているので、今回も再度抗がん剤治療をチャレンジしたり、脳転移であれば放射線治療をすれば症状の改善につながるのではないか、と話をさせてもらいました。

話し合っているうちに、患者さんや家族の揺れる思いを受け止めるのは難しいけれども、病院主治医、在宅医共に、時に戸惑い、少しずつ理解していきながら、治療を進めるしかない――ということでお互い納得しました。

緩和医療は、家で治療ができることと、放射線治療や抗がん剤治療、場合によっては外科的治療など、病院で行うこととを選別しなければなりません。

積極的な治療を行わなくなった=治療をしないということではなく、その時々で行える治療を患者さんの状態を見ながら、選択し、行なっていくことが患者さん、ご家族には最善のはずです。当院ではそう信じて緩和医療を行っています。

在宅に戻った患者さんが再度病院を頼る際に、「何で病院?」と病院主治医が戸惑わないように、今後もこのような意見交換を行い、患者さん、病院、我々も満足する形で診療を行なっていきたいと思います。

タウン通信 まつばらホームクリニック

PDF版でご覧いただく方はこちら

病診連携懇話会(在宅診療NOW 2024年3月)

病診連携懇話会(在宅医療NOW 2024年3月)

検索

クリニック概要

医療法人社団 颯凌会
まつばらホームクリニック


〒202-0012
東京都西東京市東町4-14-18 かえでビル2FB
TEL:042-439-1250
FAX:042-439-1251

●お電話受付時間
AM9:00~PM6:00

●主な訪問地域
西東京市、練馬区、新座市南部、東久留米市、清瀬市、東村山市、武蔵野市他
当院より約半径8km~16km(要相談)


まつばらホームクリニックの訪問エリア|西東京市、練馬区、新座市南部、東久留米市、清瀬市、東村山市、武蔵野市当院約半径8km~16km(要相談)
訪問地域詳しくはコチラ

当院の紹介動画

ブログ カテゴリー

  1. にしにしnet定例会【まつばらホームクリニック在宅NOW】公開収録

    2024.12.27

    にしにしnet定例会【まつばらホームクリニック在宅NOW…

  2. 東京都心不全サポート事業での在宅心不全についての講演会

    2024.12.27

    東京都心不全サポート事業での在宅心不全についての講演会

  3. マイナンバーカード 在宅医療版(医療DX)

    2024.08.30

    マイナンバーカード 在宅医療版(医療DX)

  1. にしにしnet定例会【まつばらホームクリニック在宅NOW】公開収録

    2024.12.27

    にしにしnet定例会【まつばらホームクリニック在宅NOW…

  2. 東京都心不全サポート事業での在宅心不全についての講演会

    2024.12.27

    東京都心不全サポート事業での在宅心不全についての講演会

  3. 「40度近くまで上がるところも…」3連休は“危険な暑さ” 熱中症に要注意【Nスタ解説】

    2023.07.18

    「40度近くまで上がるところも…」3連休は“危険な暑さ”…

TAG