最近は、気温の変化が激しく、湿度が高い日も続くようになりました。
昨今の災害級の夏に対策する一環で、暑熱順化という言葉が出るようにもなりました。暑熱順化とは、これから暑くなる季節に対し、早めに発汗して、身体を冷やし、身体を慣らす行動です。
具体的には、30分程度の歩行や長めのぬるま湯などで汗をゆっくりと出すことで、早めに発汗できるようにします。目安は2週間。身体の状態が整ったら、継続への行動が必要です。
理事長 松原 清二
ただ、高齢者は暑いと自覚しにくいのに加えて、皮膚に行く血流が少なかったり、心不全などの心疾患を抱えている方は、従来治療の性質上、やや身体を脱水気味にしているので、発汗しづらいことが知られています。
高齢の方には発汗するほどの運動は身体に負担になるので、足湯などを長めに行い、発汗を促すのも良いのではないかと思います。
室内にいるから熱中症にならないとは言えません。熱中症になる約半数弱は室内でです。
特にマンションなど高層の部屋になるほど暑くなりやすく、夜も熱は下がりづらいです。夜間もクーラーや扇風機をつけることをお勧めします。
熱中症について
熱中症については、これまでテレビの報道番組「NEWS ZERO」や「Nスタ」、産経新聞などから取材を受け、いろいろとお伝えしてきました。
その内容を紹介しているので、ご興味のある方はぜひご参照ください。(愛すべき妻を亡くした高齢独居の男性の心の在りようを、動画収録しました)
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暑熱順化(在宅診療NOW 2023年7月)
暑熱順化(在宅診療NOW 2023年7月)