「排便について」(在宅診療NOW 2020年12月)

タウン通信 まつばらホームクリニック

まつばらホームクリニックの訪問看護認定看護師 齋藤雅子です。

今回は排便についてです。
便秘や下痢、排便困難でお悩みの方がいらっしゃいます。「毎日出ないとスッキリしない」「オムツを開くたびに便が出ている」「便が出にくくてトイレに20分座っている」などです。

訪問看護認定看護師 齋藤雅子

Aさんは90代の女性。医師が処方した下剤を服用しても、訪問看護師が浣腸しても、1週間、便が出ません。ご家族は、便が出てないのに食べさせたらお腹が苦しくなるだろうと、食事量を減らしていました。

そこで十分な量を食べるようにしてもらったところ、便が出ました。Bさんは90代の男性。便が硬くて出なくて大声を出したり、落ち着かなくなることがたびたびありました。下剤を増やしても、いきむ力が弱く出せません。

そこで看護師が定期的に訪問して、浣腸と便を掻き出す処置を行うようにしました。それから、水分を1日1Lを目指して飲むよう促しました。すると、便で苦しむことがなくなり、介護している奥様も安心して過ごされるようになりました。

Cさんは80代の男性。便秘をしていたため、市販の下剤を飲んだところ、下痢便が出続けているとのことでした。直腸内を触診すると、便がソフトボールのように固まっていました。腸と便の塊の隙間を縫って、下剤で緩くなった水のような便が出ていました。

便の塊を出すと、溜まっていた便がたくさん出て、水様便も止まりました。食事量や水分摂取量、運動量、加齢による腸内の善玉菌の減少により、便は出にくくなります。あるいは、下痢だと思っていても、実は便秘ということもあります。

また便がスムーズに出ると、認知症の方の体調や気持ちが落ち着く傾向があります。排便で困ったときは、訪問看護師にご相談ください。

●PDF版でご覧いただく方はこちらより
Ns.Saitou2020-12

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