「熱中症について(1)」ラジオ在宅NOW 2024年7月のテーマ

「熱中症について(1)」ラジオ在宅NOW 2024年7月のテーマ

2024年7月6日、13日のラジオ在宅NOWの放送のご案内です。
2024年7月のテーマは「熱中症について(1)」です。

まつばらホームクリニック『ラジオ在宅NOW』

熱中症について(1)

進行:田中ヒロコさん 回答者:松原清二 理事長

田中広子

松原先生、本日もどうぞよろしくお願いいたします。

松原清二

よろしくお願いします。

田中広子

先生、暑くなりましたね。

松原清二

やばいですね(笑)。

田中広子

本当に毎日、ヒーヒー言ってます。

松原清二

いやあ、今日って6月26日の収録なんですけど。
患者さんの家、回ったんですけどね。一人暮らしの方、すごい暑いんですけど外とか、お部屋もムワーッとして暑いんですけど、皆さん冷房つけずに・・・。

田中広子

つけないんですか!?

松原清二

いや本当に「つけた?」って聞いて、「暑い?先生。冷房つけようか。?」とか言われて。

田中広子

うわ~。

松原清二

いやあ、ちょっと倒れそうで・・・それでお茶とか冷たいお茶出してくれるじゃないですか。砂漠の中で出会った水かのような感じですね。

田中広子

オアシス(笑)そうなんですね。でも、ご本人は暑さはそんな感じてらっしゃらない?

松原清二

感じてないですね。

田中広子

そうなんですね。

松原清二

何で冷房つけないのっていう話をすると、経済的なことよりも、単純に寒いっていうおっしゃるんですよね。

田中広子

つけるとやっぱり寒い。
でも、それで具合が悪くなければ、とても経済的ですけど、でも心配ですよね。

松原清二

今日はいらっしゃらなかったんですけど、他の日とか「なんで体の調子悪いんだかわかんない」っておっしゃる方がいて、最近は僕も「冷房つけてます?」って初めに聞くんですよね。そうすると「いやあ、つけてないです、寒いんですよ」って。

松原清二

例えば、同居されてるご家族もいらっしゃるじゃないですか、。その時に、ご家族は冷房つけて行くんですよ。そうすると、出た後は消えてるんです。

田中広子

それはちょっと心配ですね。

松原清二

そういうの心配だから、デイサービスとかに患者さんを預けて、環境改善を図っても、「今日はちょっと体の調子が悪いから」と言って行かなかったりする。

田中広子

それで、冷房のない部屋で過ごされているんですか?

松原清二

うん、それで最近ご飯食べないんですよ。だけど、水はすごい飲むんですよ。
それって・・・熱中症じゃんって(笑)

田中広子

でも、「寒い」って感覚なんですね。ご本人が寒いって思っていても、熱中症だったりするんですね?

松原清二

もうばっちり熱中症ですね。よく、僕なぜか熱中症のテレビ取材を受けることが多くて。

田中広子

もう、夏の男ですよね(笑)。

松原清二

夏の男になっちゃってさ~(笑)本当にそうですよ(笑)。

田中広子

本当、松原先生はそう。

松原清二

そうなんだよね。夏になると、もうそろそろ取材来るかな~って思うと、大体取材来るんだよね。
それでやっぱり感じるのが、なんでこんなに世の中、メディアも含めて、注意喚起してる、環境調整もしてるのに、うまくいかないんだろうっていうのを、すごく感じるんですよね。

松原清二

僕が患者さん宅行って、「うわ~暑い!頭痛い。気持ち悪い」って言って「そうなの?助けなきゃっ」て言っても、僕が帰るとまた消えてるかもしれない。

田中広子

それはでも、どうなんだろう。

松原清二

僕の他の患者さんで、遠方に住まわれてるご家族がいて、やっぱり同じように、冷房嫌いで、でも倒れちゃうから。どうしたかっていうと、クラウドで、遠方のところからスマホで、環境調整して。結果的に冷房を効くようになったんだけど。

田中広子

今なんか、外からスマホで操作できるエアコンとかありますもんね。うちもそうだと思うんですけど、使えてないっていう。自分自身が使えてない。

松原清二

そういうそのユーザーの問題もあれば、他の患者さんの家で話をしたら「それ、いいと思うんですけど、根本のコンセントからうちの母の場合は。」って(笑)

田中広子

でも、根本のコンセントから抜かれる方は、すごく節電とかの意識が高かったりとかするとか?

松原清二

そういうんじゃなくて、なんかがどこにあるか、ちょっと分からなくなっちゃって。

田中広子

そういうことなんですね。

松原清二

何とかこの状況を打破したいと思って、リモコンを探せないもんだから、コンセントの元からブチッと。

田中広子

なるほど。テレビとかと一緒ですよね、もう消すためにコンセント抜いちゃう。

松原清二

そうなんです。そうすると、そこのご家族の方が「いや、あれやられると、結構大ごとになるから、ちょっとリモートでやるのもな~」っていう話とかおっしゃってます。

田中広子

でもそうすると、やっぱり環境を保つっていうのは、結構大変ですよね。

松原清二

だから、場所を変えて冷房を使ってるところに置いてもらうのが、今の時代は確かなんだろうけど。高齢者の体感っていうのに合わせて、最近冷房ってさ、AI 機能ついてるの知ってる?ハイスペックのやつ。

田中広子

AI機能、なんかこう、監視してるあれですよね。

松原清二

そうそう!例えばここのポイントは、その室温が低い、ここは高いそれに合わせて、風向きとか調整してくれるっていうのがあるんです。

田中広子

人感センサー!

松原清二

人感センサーってコンピュータが自動的にやってくれるっていう。それが高齢者に受け入れられるようなプログラムとかあればいいのかなっていうのは思ってんだよね。

松原清二

多分、50代とか40代もしくは、そういう人たちが言ったら暑いって思うかもしれないんだけど、暑いけど、やや暑いってぐらいでちょっと入れるなっていうぐらい。それで高齢者向けのそのプログラムとかあればいいのかなと思うんだけど。

田中広子

でも、確かにおっしゃる通り。うちの母とかは結構今家にずっといたりしてて、やっぱりなんか暑くても寒くても、これがいいか悪いか、冷房つけるんですよ。でも寒い日はやめてくれって思うんですけど。

田中広子

それで長袖着てでも冷房つけてたりとか。あと私が帰ると、こんなに暑い冷房つけてるの?っ感じるんですよね。外から帰ってくると、家の方が暑いとか、でもやっぱり高齢者だから、きっと私とかの体感と少し違う・・・?

松原清二

それは、室温が何度?

田中広子

多分28℃ぐらい。

松原清二

28℃でも、高齢者は28℃ぐらいがちょうどいい。

田中広子

やっぱりちょうどいいですかね?

松原清二

なんか27、26℃に持って行くと、結構寒がるよね。

田中広子

やっぱりそうなんですね。私は27℃ぐらいが快適でちょっと暑いと6ぐらいなのかなって思ってるんですけど、やっぱりその28度ぐらいが・・・。

松原清二

受け入れられるかなっていう。
それは、もうちょっと低い方がいいんだけど、あんまり寒くなってプルプルされちゃうとね。

田中広子

あ~、そうですね。

松原清二

あれだよね、見てると、リモコンで28度設定だけど、部屋に掲げてる室温計とか見ると、32度とか。

田中広子

やっぱり、もうちょっと高いんでね。

松原清二

湿度60%とかね。

田中広子

そっか湿度も関係するってことですよね。

松原清二

それで、何で調子悪いんだろうって話になって、「先生32度なんだけどさあ」って、わかってんじゃん!みたいな話で(笑)

田中広子

わかってらっしゃるんですね。

松原清二

リモコンでも28度でしょ?これじゃ駄目だから、もうちょっと下げようかって言って、ピッピ って変えてはいるんですけど、その後どうなっているか、ちょっとわかんないけど。

田中広子

でも、そう思うと、先生この時期はやっぱりちょっと、患者さんのことが、そういったことも含めて心配ですよね。

松原清二

ちょうどこの時期ね、ここ最近なんだけど、ちょうどコロナもまた流行り始めて・・・。

田中広子

なりました!(笑)

松原清二

コロナきついじゃない?

田中広子

あれはもう、大変。ならない方が絶対いい。

松原清二

やっぱりコロナの感染経路って、もう決まってて、大体外で働いてる人が家に持って帰って、バーって広がっちゃうっていうことがあるもんですから。暑さがね、コロナ入る前に熱中症かなって思ってたけど、最近も両方だなって思うようになってきてて。

田中広子

そうですね。

松原清二

だからちょっと複雑な夏に、6月下旬はなってきてますね。

田中広子

でもやっぱり今までの6月と、全然違いますもんね。この暑さといい、その病気といい、感染症といい・・・。

松原清二

最近あったのが、あのときケアマネが「先生、ちょっとふらつき、めまいがあるんです。」また熱中症か~と思って行くじゃないですか。

松原清二

そしたら聴診とったら、胸がゼコゼコゼコゼコ打ってて、心臓の雑音も聞こえてて、これ心不全じゃね?みたいな感じで、エコー当てたら心不全で、っていうこともあって、暑くなると、やっぱりいろんな病気が実は、思い込みで熱中症だと思っても、いろんな病気が多彩に出てきちゃうなっていう印象ありますね。

田中広子

そうですねで。やっぱりそれだけ体に負荷がかかってしまう?

松原清二

ちょっと難しいのが、例えばその患者さんは90歳で、息子さんやっぱりそうなると70ぐらいになっていきますね。

松原清二

そうするとやっぱり、体感温度がちょっとね、どうしても暑いのが普通みたいな感じになってきちゃうと、暑い中に2人いて、これじゃあ病気発症しやすいよなとか、そういうバットコンディションがあるのが、この夏かなというのは見てて思います。

田中広子

何とか先生の力借りて乗り切ってほしいですね。この夏も。

松原清二

そうですね。やっぱりそれは大切ですよね。僕もできる範囲のことは、頑張っていきたいというふうに思います。

田中広子

わかりました。はい、先生ありがとうございます。

(音声でお聞きになる方は下記のラジオを聴取ください)
icon-external-link熱中症について(1)2024年7月6日・13日(土)の放送
icon-external-link『ラジオ在宅NOW』FM西東京 ラジオライブラリー

この番組は、当院の院長 松原清二が日頃医療の現場で感じることを話し、在宅医療に対しての理解をより深めて頂く番組となります。第一週と第三週に本放送、その他の週は再放送をお送りします。

 icon-microphone 放送日

2024年7月6日・13日(土)放送放送分 | FM西東京 84.2MHz
まつばらホームクリニック『ラジオ在宅NOW』

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