このたび令和3年9月26日の「心臓リハビリネットワークセミナー(CRCNセミナー)」にて、当院の心不全における在宅医療の実際について当院連携室・村上看護師が話をさせていただきました。
ご紹介したのは、入院が長く、家に戻ってもすぐに再入院してしまうことが予想された大変困難な方の事例です。困難を乗り越えて最期まで本人の希望どおり自宅で過ごせた事例だったので、多数の方から「どのような工夫をしたのか」と質問が来て、大変盛況でした。
理事長 松原 清二
その議論で印象的だったのは、栄養士、リハビリ病院看護師、他院の在宅医療機関の医師と、さまざまな立場から質問が来たことです。
- 自宅に帰ってから栄養介入はどうしたのか
- 呼吸リハビリはどうだったのか
- せっかく患者を自宅に帰しても、すぐに病院に戻ってきてしまうのではないかと不安で仕方ないことが多いのだが・・・
- ご本人が自宅が良いと言っても、家族から「入院させてほしい」と頼まれるケースがあるが、今回の症例ではどういった工夫がされたのか
といった質問です。
このような本音の意見の中には、さまざまなプロフェッショナルの立場で、患者に少しでも良くなってほしいという熱い気持ちがあります。次回はその具体的なやり取りをお話しします。
PDF版でご覧いただく方はこちら
当院の在宅事例に他業種から関心(在宅診療NOW 2021年11月) Dr.matubara 2021-11