POINT今回は、孤独が健康にあたえる影響についてお話したいと思います。
2010年にアメリカの研究で約30万人のデータを集め統計的な分析をしました。孤独感を感じる人たちの死亡率は感じない人たちの死亡率より26％も高かったそうです。一人暮らしの場合で32％、社会的な孤立の場合は29％、死亡率を高めることがわかっています。

具体的にどういう健康に影響するかと言うことなんですけど、心臓、脳への影響や免疫力が落ち感染症にかかるリスクが高まる。それ以外にも糖尿病や鬱、自殺などもあげられています。精神的な健康にも影響を及ばすということです。男女で考えた場合、配偶者を亡くした後の男女差のリスクは男性のほうが死亡率が高くなることは知られています。これに関しても孤独はおおいに影響していると思います。

イギリスでは孤独にたいして政府が取り組んでいます。2025年には団塊の世代の方々が75歳以上になり、さらに孤独、孤立の人が多くなります。孤独、孤立にたいして真剣に考えていかなければいけない時代だと思います。患者さんのお一人暮らしの方々で調子が悪くなる方がいらっしゃいます。胸の動悸、食欲不振などです。ですが、お薬ではよくならないケースもあり、そういう方の場合には、精神科などをご紹介することもあります。（続きはラジオを聴取ください）