年末から、週1回の卓球をするたびに右の踵がやたらに痛く、足を引きずることが増えましたので、自院でレントゲンを撮ったところ、踵の筋膜炎を起こしていることが分かりました。
思えば、ここ数年ご飯のおかわりを繰り返し、おやつも食べる回数が増え、肥満が強くなっていました。肥満になるとお腹が前に出て、重心が後ろになり、踵に負担がかかるようになります。
そこで大好きな白米は一日2杯まで、腹八分とし、運動は疲れない範囲の腹筋や背筋、30分のユーチューブを見ながらの室内の自転車こぎを始めたところ、体重が84Kgから77kgまで落ちていきました。体重が落ちるにつれ、踵の痛みはだいぶ和らぎ、運動の習慣化もできるようになり、最近は往診時にマンションの10階ぐらいまでは歩いて行くようになりました。
理事長 松原 清二
肥満と膝関節との関係はよく知られています。大腿骨と下肢の脛骨といわれているところは歩行時に体重の3~4倍の負担が掛かるともいわれています。
つまり肥満にて標準体重から1kg~2kgのずれが膝には30~60kgの負担になりますので、肥満がいかに膝関節への負担をかけているかがお分かりだと思います。
肥満があれば、年齢を経れば経るほど、膝関節症や腰椎症といった腰や膝の病気を発症しやすくなり、痛みで動くことも嫌になり、結果ロコモティブシンドロームにつながってしまいます。
誰しもが自分のことは自分でやりたい、健康でいたいと思っているはずです。ですので、健康寿命を延ばすためにも、無理のない範囲で日頃から運動や腹八分でいることが大切だと思います。