2024年10月19日、26日のラジオ在宅NOWの放送のご案内です。
2024年10月後半のテーマは「暑さ指数について」です。
暑さ指数について
進行:田中ヒロコさん 回答者:松原清二 理事長
松原先生、本日もどうぞよろしくお願いいたします。
お願いします。
今日は、どんなお話が伺えますか?
実は僕の診療の悩みっていうのがありまして・・・。
先生、悩みあるんですか?
ありますよ(笑)何を悩んでるかっていうと、度々お話するですね熱中症のことなんですけど、患者さんには、暑いですねこの部屋っていうふうに言って、患者さんも、「そうですか?」みたいな感じで言うことがすごく多いんですよね。
冷房つけなきゃ駄目だよって言っても、「そうですかね?」みたいな感じで、その感覚の違いみたいに割り切られてしまうっていうのが、結構僕の中での悩みとしてずっとあったんですよ。
う~ん、なんかわかります。
先生としたら、もう本当に命の危険になるから、何とかつけてほしいっていうことですもんね。
そこのギャップを埋めるためにどうしたらいいかなと思って、いろいろ調べたり考えてたりしてたんですけど。
結局、数値化すれば納得してくれるんじゃないかっていうふうに思ったんですね。テレビとか、あとは労働環境とかで、暑さに対してどういうふうにやってるのかなっていうのを調べたら、暑さ指数っていうのが簡便に使われてるんですね。
暑さ指数って言われても、わかってるようでわかってないような感じなのかなっていうふうには思っていて、暑さ指数っていうイメージとしては、そのテレビキャスターとかが「暑さ指数今日高いですよ、危ないですよ」って言われたら、そうなのか~ぐらいしか僕もわかってなかったんですけど、実際暑さ指数って何なのっていうふうな話になってくるんですけど、基本的にはですね、暑さ指数って気温と湿度と、あとは日の光と、物から出てくる暑さ、こういったこの三つの要素と風。風っていうのは風当たりですね、これで暑さ指数っていうのは決まってくるそうなんですね。
比率で言うと、普通の気温を1とすると、湿度のあるようなところでの温度比率を7として、あと日の光が当たったりしたときの温度2と、1対7対2ということで湿度の温度を非常に高くとって暑さ指数というのをある計算式で出してます。これからわかることは、日本って湿度高いじゃないですか。そうすると暑さ指数って必然的に高くなるなというふうに思います。実はピピッて鳴ったんですけど、これ実はですね暑さ指数を出す計測器なんですよ。
なんかストップウォッチみたいな・・・。
そうです。黒いところが日の光を直接感じる黒球温度。黒い球の温度ってやつで、あとは実際の気温とか、湿度とかを拾い上げて、それからその暑さ指数を計算してくれるんですね。
何か数字がいっぱい画面にありますね。
一応ですね重度レベルっていうのが、軽いものから言うと注意警戒・厳重警戒・危険っていうふうにわかれていて、数字もですね実際の気温とは連動しないんですけれども、25・ 28 ・31っていうふうに書かれていて、28以上が特に危険だというふうに言われています。
これ以上が熱中症になりやすいというふうに言われています。
この部屋ですね結構涼しいんで、実際問題、暑さ指数25. 9って出てて、警戒レベルですよっていうふうに出てるんですけど・・・。
ここがなんか時計のあれみたいな感じで円になってて、そこで分かれてるんですね?
そうですね。今ちょっと僕が触ったせいかもしれないけど、ちょっと警戒が一つ上がっていって、これがある患者さんの家だと、厳重警戒とか危険レベルになってくるんですね。
危険レベルだと、高齢者はそのまま安静にしてても命の危険に関わるっていうようなこともあったりして、患者さんに、実際にこの暑さ指数計を見せてですね、「いや~、これやばいよ~?これこのままだと死んじゃうよ?」っていうふうな話をすると、ご納得してもらって、これはちょっと危ないなっていうことで冷房つけてくれる。
やっぱ実際に、こういう数字と危険度っていうのを目の当たりにすると、いいですね。
そうなんです。こういうのがあると、本当に便利だなっていうふうに思う。例えば屋外であの仕事をされてる方とか、常時持っている職場とかもあって、この数字に応じて休憩を、よくとりましょうとか、何分おきに取りましょう、水分を取りましょうっていうふうにも言われてたりするので、今の日本の暑さって災害ですよね。災害対策としてはすごくいいんじゃないかなというふうに思います。
この前、暑さのところで作業されたって訴えてる方いましたね、ネットニュースで見ました。
そうなんですね。実際に暑さ指数を見てみると、やっぱり28っていうのを超えてくると、グーンと上がってくるので、28っていうとこの数値で言うと厳重警戒レベルなんですよね。厳重警戒レベルの環境に自分がさらされてるときは、とにかく環境を変えるか、休むか水分をよくとるかしないと危ないよっていうことになります。
今年の夏すごい猛暑で、28度なんて本当涼しいよねみたいに思ってたんですけど、実は28度も・・・。
ただ、この暑さ指数の28と気温とは違うからね。
確かに!そっかそっか!そうですね湿度とかいろんなものが混ざっての暑さ指数っておっしゃってますもんね。
そうなんですよね。ですからこういうのを、みんな持ったりしたりすると、また説得しやすいのかなっていうふうには思ったんですけどね。
確かに、しかも時計の形で、危険なところの数値になると、赤い所になってる、やっぱそれがすごく分かりやすいですね。
うん、そうでしょう?あとは実際問題ネットなんかでも、全国の暑さ指数っていうのをググって出していくと、時間帯と暑さ指数が表示されるんですよね。そうすると、こんなもんかっていうことで、結構気をつけなきゃいけない時間があるなっていうのはわかってくるんですよね。
そうなんですねう。時間帯って大体どこが危険だったりとかあるんですか?
やっぱり見ていると、今日なんかは9時から3時までは暑さ指数が28超えてたんで、だからやっぱりそれは気をつけなきゃいけないなっていうふうに思います。
先生おっしゃったように、気温が高い低いは関係なくって?
どちらかっていうと、湿度が関係してるんでしょうね。
さっきこの機械がピピッていったのは何でですか?
それは動いたときだと思いますけどね。
動いた?
数値が、危険から厳重警戒のレベルに移ったとか、あと注意から危険に移ったときとかに聞こえるかなっていうふうには思います。
ちょっと注意してよ!っていうことを知らせるために・・・?
レンジが動きましたっていう意味だと思います。
そうなんですね。それはわかりやすいです。
そうですね、たまにちょっとびっくりするんですけど夜中とかね(笑)。
ずっとこちら付けてらっしゃるんですか?
夜仕事してるじゃないですか。例えば7時8時9時10時11時っていうふうになってくると、やっぱり3、4回鳴るんですよね。え?とか思って(笑)。
これで見てみるとさ、なんかこれネットで出てるんだけど暑さ指数で28っていうのを基準にしてやっていると、やっぱり朝の9時以降からバーンと高くなっていて、それで3時ぐらいには下がってくるっていうことなんで。
それって毎日の暑さ指数が、そういう折れ線が出てくる?
出てくる。だから普通の気温もいいんですけど、また日頃の行動の特にアウトドアとか外で働かれるような方とか、そういった指標をネットで見ておくと、自分を守るっていう意味では、いいんじゃないかなって思います。
車とかで通るとやっぱり、工事の誘導されてらっしゃる方とか・・・。
大変そうだよね、本当にね。だからああいう人たちこそ、こういうのは有効利用していった方がいいと思います。
あの風が回る服とか・・・。
ファンね!
ああいうのも、別に家で着てもいいんですかね?
いいと思うけど、僕も実はね去年使ってたんだけど、僕、車の乗り降りが結構するもんだから、あれ実はファンと電池との間にケーブル があるんだけど、よく外れちゃって、あまり使えなかったんですよね。
外れちゃうとただ重いだけみたいな・・・。
そんな先生もね、本当に暑い中寒いときも本当に、西東京界隈を動き回ってらっしゃるから、ぜひこれ、肌身離さずつけていただきたいです。
はい。わかりました。
本日もどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
(音声でお聞きになる方は下記のラジオを聴取ください)
icon-external-link暑さ指数について 2024年10月19日・26日(土)の放送
icon-external-link『ラジオ在宅NOW』FM西東京 ラジオライブラリー
この番組は、当院の院長 松原清二が日頃医療の現場で感じることを話し、在宅医療に対しての理解をより深めて頂く番組となります。第一週と第三週に本放送、その他の週は再放送をお送りします。
icon-microphone 放送日
2024年10月19日・26日(土)放送放送分 | FM西東京 84.2MHz