最近は急激に暑くなりました。それに伴い、日焼け止めやらネッククーラー、山登り用の帽子や長袖のインナーを着て、診療をするようになりました。日頃から30分以上の運動は努力の賜物で、暑さには例年よりやられないようになりました。
患者さん宅に伺う際には必ず暑さ指数〈WBGT〉の計測器をぶら下げ、危険度が高い場合には、インジケーターをお見せし、ご自身の環境は熱中症のリスクが高いことをお伝えし、場合によっては効きの問題などで冷房を買い換えるようアドバイスします。
理事長 松原 清二
暑さというのは基本は自分で感じる感覚、つまり「主感」です。いくら周りが暑い暑いと伝えても、暑さを感じない患者さんからしたら、対岸の火事の話です。
そこで客観的指数である熱中症指数をお見せして、そこから室温や湿度をどうするかを考えていきます。冷房の風を極端に寒がられる方には冷房の冷気は直接当てない、サーキュレーターで室内の空気を還流するなどの工夫が必要です。
また、暑い最中での頭痛、だるさ、傾眠傾向を認めた場合は、アイスノンなどで頭部を冷やしたり、水分摂取を促したりして、熱中症予防に努めることが大切です。