「頭痛がするんで診てもらえますか?」と頭痛持ちの当院スタッフから、診療の相談をある日受けました。
普段はほかの診療所の頭痛外来で診てもらっているとのことで、投薬内容を知りたく、お薬手帳を見せてもらおうとしましたが、所持していません。そこでマイナ保険証を使って受付をしたところ、その方の前医の処方内容の確認ができ、「すごいな、これは」と率直に思いました。
病院勤務の頃、同じような検査が各病院に入院するたびに行われているのを見るにつけ、「検査情報や薬剤情報など、各医療機関同士で共有できたら、患者さんの検査負担や医療費負担も軽減するのに・・・」と思っていたので、時代がマイナ保険証を介して少しずつ解決してくれると思うと目を見張るものがあります。
理事長 松原 清二
マイナ保険証は令和6年12月に既存の保険証から切り替わる位置付けになっているに関わらず、現在の利用率は6%台と言われており、普及にはほど遠い状況です。
そこで、当院の在宅医療でマイナ保険証をどれくらいの方が持っているのか調べてみました。おおむね3割弱の方が持っている程度で、持っていてもパスワードを知らないから使えない方も大勢いらっしゃいました。
新しい仕組みですので、今後どれくらい普及するのか分かりませんが、マイナ保険証で医療の効率化が図れたら、患者さんによりスマートに医療をできる可能性は感じています。