先日はNHKドラマ(坂の上の雲)で使われた白馬岳まで行ってきました。白馬岳と稜線でつながっている小蓮華山の山頂までは登り、途中小雪渓もあり、夜空も天の川が綺麗に見えて良かったです。体もこの日のために半年鍛えた効果があり、標高2700mの登山も楽しめました。日頃は毎日朝のヨガ、夜の筋トレ、有酸素運動をして習慣化しました。
50歳を過ぎてからは、特に足の筋力が衰えることがよく知られています。実際、多くの人も実感されているかもしれません。
私の場合、習慣化に成功したのは肥満によるギックリ腰が原因でした。またあんな空から痛みが稲妻のように落ちてくる思いはしたくないと恐怖感に駆られ、日々の体重チェックで食事内容や運動を考え、実行するようになってから、習慣化しました。
理事長 松原 清二
さて、次に患者さんの運動の習慣化について考えてみます。毎日2000歩以上歩く習慣は寝たきり予防になる、5000歩以上歩くと認知症や脳卒中予防に有効である、ということはよく知られていますが、ただ伝えるだけではなかなか習慣化につながらない方もいるのも事実です。
ただ、どういう自分でありたいか「トイレまでは最低限歩けるようにしておきたい、庭の手入れを自分で剪刀を使ってやりたい、吉祥寺まで遊びに行けるようにしたい」といった日常生活の希望や、私のように足腰の痛みがつらすぎて、あんな思いは二度としたくないという疾病予防の目的など動機はさまざまです。
何であれ、自分なりの動機を持ちながら、長くやれる運動を見つけること。それが習慣化につながるコツだと思います。