
2025年9月6日・13日(土)放送分(土)のラジオ在宅NOWの放送のご案内です。2025年9月前半のテーマは「夏の食生活(1)」熱中症のお話しです。
夏の食生活(1)熱中症
進行:田中ヒロコさん 回答者:松原清二 理事長

では、松原先生、本日もよろしくお願いいたします。

よろしくお願いします。

暑さ続く、今日この頃。今日も暑い熱中症の話でよろしいでしょうか?

いいです(笑)

いいですね。さすが先生(笑)

この前部屋の環境とか、衣類とか、そこらへんの話したじゃないですか。あとはちょっとしたグッズの話とか。あと食事とかで何か変えられないかなって思ったりもするんですよね。

それは作るんじゃなくて、口にする方ですか?

口にする方。

私も火使いたくないっていう。口にするの冷たい方がいいんですか?

冷たいほうがいいと思うんですけど、冷麺とかそうめんとか美味しいじゃないですか。

そうめんが売り切れなんですよ。

あ、今?

はい。私昨日、そうめんを買いたくてスーパー2軒回ってもなくて、3軒も4軒も回るのはちょっと・・・って思い諦めて、冷や麦。冷や麦はあるんですよ。そうめんがない。何でですかね。

冷や麦ってさ、あれ小麦だよね。そうめんが小麦?

両方小麦です。

冷や麦も小麦。

ただそうめんは細くて、もうちょっとツルッとして、茹でる時間が1分ぐらいなんですね。冷や麦はそれより太いので、茹でる時間は4分。それだけ厚い。

歯ごたえもある?

歯ごたえもあります。そうめんの方がつるっと食べられる、細いので。そんな感じでそうめんないんですよね。そのうち入荷するとは思うんですけど(笑)

で、暑い時って、ちょっとキムチとか入ってたりしたら美味しくない?

美味しいですね。あれ食欲湧きますよね。

キムチ食べると汗出るでしょう?

出ますね、辛いから。

カプサイシンとかだと汗が出るから、結果的に暑熱順化の小さな一環になるのかなっていう風に思っているんですよね。

冷たいものだけじゃなくて、少し汗は出すといった方がいいってことですよね。

それを意識するっていうことは重要かなと思う。

体温調節が自分の中でできるってことですよね、汗かけば。

そうですね。食事でいうとそれと、この前あったガリガリくんみたいなアイスかな(笑)

でもそうですね。かき氷のカップとかね、ガリガリくんって私が小学生の頃に登場した記憶があるんですよ。だから40年以上のベストセラーですよね。

そうでしたっけ。

多分。衝撃的でした。それ以前はアイスのバリエーションってそんなになくって、ミルクのバーのやつとか、そういうのしかなくて、ガリガリ君が登場した時は、多分小学生3年生とか4年生くらいの時で。先生は気づいたらもうあったと思うんですけど、ガリガリ君は。私は小学生だったので、すごい記憶があります。

失礼ですけどヒロコさんの方がご年齢はちょっと上ですよね?

上ですね。

僕がガリガリ君の存在を知ったのは中学生くらいなんですよ。おかしくね?と思って聞いてて(笑)

そうですか?(笑)そしたら熊本にガリガリ君がいくのが遅かったのかな(笑)熊本は白くまがありますからね。あの美味しい白くまがあるから。子供の頃にできて衝撃受けた感じですね。だから氷のアイスを食べてればいいんですね。

私の知ってる人で、暑いのに冬も夏も常温かホットしか飲まないっていう方がいて、全然冷たいもの一切飲まないっていう方もいるんです。なので、そういう冷たいものが苦手な人とかとかは大丈夫なんですかね?それも汗かくからいいんですかね?

でも血液が冷えないですよね。

やっぱり温度的に冷やさないとということなんですね。

ですから、そういう人は食べ物でスイカとか、あと冷やしたパイナップルとか、そういうのを摂ってもらえばいいんじゃないかな。

口にするものの中でも、体を冷やすというのも大切?

その方がいいかな。なんでこんな話してるかっていうと、患者さんで暑い最中、水分摂らない人っていらっしゃるんですよ。で、先生どうしたらいいんでしょうかねって難問を突き付けられることがあって。

食べものでスイカとか食べたりするのどうって聞いたら、それなら食べる。確かにね、診察してるとスイカその人すごい食べるんです。他はあんまり水分好きじゃないとかだけど。だから食べ物で水分で、スイカってすごい意味があるんだなって感じました。

そうなんですね。うちの母とか丸ごと1個食べてしまったりとか、80歳ですけども。

それ良いんじゃないですか?

逆に食べられるものを食べたほうが良いということなんですね。じゃあ患者さんがスイカが好きだから、スイカで水分たくさん摂るというのは?

それは良いんじゃない?スイカが偏食でどうのこうのっていうのは聞いたことがないから。

そっかそっか。スイカにあたったとかもあんまりないですもんね。

うん。だから水分補給には良いんじゃないかな?という風に、食材としては思いますね。

逆に言えば、食欲が落ちてしまいがちじゃないですか。だから何でもそういう好きなものを食べてた方が良いってことですよね。

そうだね。水分豊富なものだと人間好きなんじゃない?この時期。

そうですね。今、すごくスイカを食べたくなりました(笑)。スイカを嫌いな人はいないですしね。

あとはどういうのがいいんだろうなぁ。熱中症のガイドラインとか人に喋るにあたって一通り読み込むんですけど、あんまり食事に関してガイドラインで推奨していることってないんですよ。

そうなんですね。

これを食べなさい、あれを食べなさいとかいうのがない。だからお医者さんも実経験とか、そこらへんで話をするしかないところがあるんですけど。

何とか経口水?熱中症に効くOS-1とか、そういうのは普通の水飲むよりそういうの飲んでたほうがいいとかあるんですかね?

電解質入ってますからね。だからさっきヒロコさんがおっしゃっていた水中毒ってやつは、水ガブ飲みすると体の中のナトリウムの濃度が薄まっちゃうんですよ。

そうするとだるさとか、酷い時には意識レベル落ちてしまうとかなっちゃうんで、そういうのは塩分摂りながらやっていった方がいいです。

そうなんですね。

よく高血圧の人どうすんのとか、心臓悪い人どうすんのという話にも当然なってくるんですけど、そこら辺は正直言うとご自身で、例えばポカリスエット1本摂ってみたりして、血圧が上がっているのかとか、自分で見ながらやっていく。

あとは日頃外来にかかっているなら、外来の先生に状況を説明しながら、レントゲンとってもらった時に「これだったら大丈夫だよ」とか、そういう感じで医療機関を使っていくって形になるんじゃないかなという風に思います。

そうですね。先生とかと相談しながらだと安心できますよね。

持病のある人はね、そういう風にやっていった方がいいと思います。

あとガリガリ君たまに食べて(笑)

そうだよね(笑)昔どっかの島に派遣されて行ったときに、漁師の人がいて、すごい血圧高いんだよね。血圧が190とかで降圧剤飲んでて。

どういうもの食べるのって言ったら、「仕事行ったら塩辛いのすごい好きだからバンバン摂る」って言ってて、「いやそれはちょっとさ、この血圧だったら控えた方がいいんじゃないの」って話したらうん「でも塩摂らなかったら、俺ぶったおれちゃうからさ」って言ってて。

それが元気の素になってる?

そうそう。

でも血圧高い?

190。

うーん・・・

でも難しいよね。ああいうのって各職業人に、適正にアドバイスをいわゆるガイドラインに基づいて説明する難しさというのは、医者は常にあるかなって思うんですよね。なんかさ、今流行りのAIとか、多分型どおりに言うと思う。

「あなたは塩分摂りすぎだよ」とか。そんなの分かった上で相談してんだよっていうことって人間結構あるので、それは今後も人間社会としては重要なことなんじゃないかなというふうに思います。

先生はいつも症状とか色んな細かいところまで見てくださるので、人ならではの温かさですよね。ではこれからもよろしくお願いします。ありがとうございます。

よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
(音声でお聞きになる方は下記のラジオを聴取ください)
icon-external-link夏の食生活(1)2025年9月6日・13日(土)の放送
icon-external-link『ラジオ在宅NOW』FM西東京 ラジオライブラリー
この番組は、当院の院長 松原清二が日頃医療の現場で感じることを話し、在宅医療に対しての理解をより深めて頂く番組となります。第一週と第三週に本放送、その他の週は再放送をお送りします。
icon-microphone 放送日
2025年9月6日・13日(土)放送分 | FM西東京 84.2MHz