2024年1月6日、13日(土)のラジオ在宅NOWの放送のご案内です。
2024年1月のテーマは「認知症対策について(1)」前半です。
認知症対策について(1)
2024年、本年もどうぞ宜しくお願い致します。「(ひろこさん)先生は今年はどんな年にされたいですか?」そうですね、高齢化が進むじゃないですか。そうすると、昨年(2023年)、認知症の治療薬で「レケンビ®」(レカネマブ)と言う点滴治療薬がでてきたので、今年は在宅医療でも認知症にたいしてしっかり歩み寄って行きたいと思っています。
新年早々あれなんですけど、社会保障費が物凄く膨れ上がってきてしまっています。2024年の予算が37兆円台必要となり、前年度の2.3%増加傾向になりました。
実際問題、私が車で訪問診療や通勤の際に、高齢者の方が歩行器を使い道を歩いているのを見かけることがあります。途中で止まるので、何をしているのかとその人を見ると、しばらくして「あ、車だ!」と驚かれるのです。
高齢化が進むことにより、世の中の決まり事を忘れてしまったり、認識できなくなったりする人が増え、これからもっと大変になることを感じています。
僕(医師)は51歳で自分のところのスタッフも同世代が多いです。この年代になると皆さん、親の介護と言う事が発生してきていて、仕事の有給をとるなども増えてきています。
見てて感じるのは、認知症や病気にならないための取り組みはより必要だと思います。どの疾患でも早期に介入することに意味があると感じています。
例えば、認知症だけじゃなく足腰が弱くなるなどは日頃から運動をする、血圧を測る、体重を測る、睡眠をしっかりとるなどが大事です。認知症に関しては、日頃から人とコミュニケーションをとることや、少し変だと感じたら早めに診察をされるなどが大切なんじゃないかと思います。
これ以外でも何か病気になることで、皆さんストレスは間違えなくかかると思います。しかし、それらも「現代の医学なら早期発見で治る」など前向きにとらえるとことが良いと思います。
医師の立場からは、病気を検査や治療することは患者さんの不安も理解しなくてはいけないと思っています。常にメンタルの強い人ならいいですが、大きな病気を非常に気にする患者さんに対しては、今度、どうやって拾い上げて行くことを考えないと駄目だと思います。
世の中には、病気が怖くて検査や治療に行けない人もたくさんいます。僕の場合は、訪問診療なので患者さんのご家族でも、ちょっと調子悪ければ検査しようと言う声かけはよくしています。
養老介護により、介護疲れによるものか認知機能低下などは調べて行かなくていけないことが多々あります。
次回はどうやって認知機能の検査をしているかなどのお話しをさせていただければと思います。
(音声でお聞きになる方は下記のラジオを聴取ください)
icon-external-link 「認知症対策について(1)」2024年1月(前半)の放送
icon-external-link『ラジオ在宅NOW』FM西東京 ラジオライブラリー
この番組は、当院の院長 松原清二が日頃医療の現場で感じることを話し、在宅医療に対しての理解をより深めて頂く番組となります。第一週と第三週に本放送、その他の週は再放送をお送りします。
icon-microphone 放送日
2024年1月6日・13日(土)放送分 | FM西東京 84.2MHz